シリカ水は口に入れるものなのでその副作用や毒性の有無は気になるところ。
今回はそんなシリカ水の安全性や毒性、副作用についてお伝えします。
目次
シリカの安全性と毒性について
食品添加物や顔料、健康食品、飲料水に使われる非晶質シリカは必須ミネラルのひとつです。ケイ素という呼び方のほうがしっくりくる人がいるかもしれません。
厚生労働省が定める食品衛生法第11条3項で「人の健康を損なうおそれのないことが明らかであるもの」とされており、安全性は高いです。(※シリカではなく、ケイ素と表記されています)
参考ページ:厚生労働省(※PDFが開きます)
また、GLP(Good Laboratory Practice)基準安全性試験で遺伝毒性がないことも確認されています。シリカ(ケイ素)を食物から摂取すると、120分で血清内のケイ素濃度が上昇し、その後緩やかに減少。3~9時間後には尿として出され、過剰摂取の心配もありません。
ちなみに、結晶質シリカ(石英)には発がん性があります。石英やクリストバライトは発がん物質第1群に分類。同じようにシリカがついているので、発がん性があると勘違いしてしまう人もいますが、非晶質シリカと結晶質シリカは別物です。
石英またはクリストパライトとして結晶質シリカが職業曝露により吸入された場合,ヒトに対して発がん性がある(ただし非晶質シリカはGroup3 (発がん性が分類できない))」
引用;日本産業衛生学会(※PDFが開きます)
他にシリカのつくものでシリカゲルがあります。「食べられません」という袋に入った乾燥剤のシリカゲルですが、気道刺激性あり。そして、非晶質シリカの一種です。でも、シリカゲルは不溶性で、シリカ水などに含まれる水溶性シリカとは別物。
水溶性の非晶質シリカは安全なので安心してシリカ水を飲むことができます。
シリカ水の副作用でお腹の調子が悪くなる?
シリカ水の口コミなどを見るとお腹の調子が悪くなったという意見もちらほら。
でも、シリカ自体はおなかの調子を左右するようなミネラルではありません。これはシリカ水が中硬水(ミネラル豊富な水というのが原因で、特にマグネシウムによるものだと考えられます。
飲むミネラルウォーターによって体調が変わりやすいと感じる人は、シリカ水の中でも軟水の製品を選ぶようにしたほうがいいでしょう。例えば、シリカビヨンド ナチュラルは軟水です。
シリカ水の副作用でトイレが近くなる?
先ほどと似たような話題ですが、こちらはおしっこの方。
これもシリカ自体に利尿作用はありません。でも、シリカ水に含まれるカリウムやサルフェートに利尿作用があり、これが原因でトイレが近くなってしまうのだと考えられます。
トイレが近くなっても問題ない人は気にしなくていいでしょう。でも、トイレに行きにくい環境で生活している方は、カリウムの含有量が低く、サルフェートが入っていないシリカ水を選ぶといいです。