シリカ水を毎日飲みたいけど経済的にきついという人は自作するという手もあります。作り方も難しくなく、素人でも大丈夫です。
ただし、自作するメリットもあればデメリットもあります。
今回は、シリカ水を自分で作る3つの方法とメリット・デメリットについてです。
目次
シリカ水を自分で作る方法
シリカ水を自分で作る方法は以下の3つ。
- 麦飯石で作る方法
- 水溶性ケイ素を溶かす方法
- シリカ水生成器を使う方法
それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
方法1:麦飯石で作る方法
麦飯石は花崗斑岩の一種。マグマが冷え固まってできた岩石で、ミネラルを豊富かつバランスよく含んでいます。
水に浸すことでミネラルの溶出や水質調整、カルキの吸着除去などの効果あり。熱帯魚や金魚の水槽の水をキレイにすることに使われ、浄水器のフィルターとしても使われる石です。
そんな麦飯石でシリカ水を作る方法は以下のとおり。
- STEP
麦飯石を水で洗う
購入した麦飯石をそのまま使うと水を濁ることがあるため、ざっくりとまんべんなく水で洗うようにしましょう。麦飯石の量は水500mlあたり150gが適量とされ、1リットル作るなら300g用意しましょう。
ザルに入れると洗いやすく、金属製のザルならそのまま次のステップでも使えます。
- STEP
鍋に入れて煮沸消毒
金属のザルやネットに入れた麦飯石を鍋に入れ、20分間煮沸消毒します。飲料水として使うのでしっかりと雑菌を消毒し、気持ちよく飲めるようにしましょう。
- STEP
流水ですすぐ
麦飯石がとても熱くなっているので流水ですすいで冷まします。(※やけど注意)
- STEP
ポットやボトルに水道水と麦飯石を入れて5~10時間経てばシリカ水の完成
ポットやボトルに水道水と麦飯石を入れ、そのまま放置すればシリカ水が完成します。放置する際は常温でも良いですし、冷蔵庫で冷やしても良いです。
水道水ではなく、ミネラルウォーターに麦飯石を浸けてもOK。
- STEP
水が減ったら継ぎ足して使う
麦飯石は2~4週間程度そのまま使えます。減った分の水は継ぎ足し、カルキ臭く感じるようになったら麦飯石の効果が薄れてきた目安。(※水道水ではなくミネラルウォーターを使った場合は、カルキ臭さは出ません。)
そうなったら、麦飯石を天日干しすることで再利用できます。天日干し後はSTEP1からまたやりなおし、水がカルキ臭く感じるようになったら天日干しというのを繰り返してシリカ水を作りましょう。
麦飯石で作ることのメリットとデメリット
- 作るのに手間と時間がかかる
- 1ヶ月1~2回面倒な手間がかかる
- 石を浸けた水を飲むことに抵抗感がある
- 市販のシリカ水よりもシリカ含有量が少ない
- 家族に理解がないと捨てられる可能性がある
- コストパフォーマンスが良い
- 水道水をミネラルウォーターのような水にできる(ミネラルやpH調整)
麦飯石でシリカ水を作ることの最大のメリットはコスパが良いこと。天日干しした麦飯石は何度も使えるため、経済的です。
ただし、手間と時間はかかり、肝心のシリカ含有量は20mg/L程度と少なめ。
方法2:水溶性ケイ素の粉末や濃縮原液を使って作る
たくさんの水溶性ケイ素の粉末や濃縮原液が販売されています。自分が気になった商品を買いましょう。
作り方はどれも簡単で、水に粉末や濃縮原液を10対1の割合で入れるだけ。(割合に関してはそれぞれの商品の説明に従ってください。)
麦飯石のようにカルキ抜きができないので、水道水ではなくミネラルウォーターを使いましょう。
水溶性ケイ素を使うことのメリットとデメリット
- 苦味を感じることがある
- 見た目が白く濁る商品がある
- 日本製じゃない商品もある
- シリカ含有量は商品によって違う
- 作るのが簡単
水溶性ケイ素の粉末や濃縮原液を使うことのメリットは作るのが簡単なことです。粉末のジュースやカルピスを作るような手間でシリカ水が作れてしまいます。
ただし、苦味を感じることや商品によっては白く濁る(見た目が悪くなる)ものもあり。シリカ含有量が詳しく書いてない商品もあり、怪しいと感じるかもしれません。
方法3:専用の浄水器で作る
シリカ水を作る浄水ポットやボトル、タンブラーなどが市販されています。
作り方は水道水を入れるだけなので簡単です。入れる時間も数時間は必要なく、10分程度。
でも、初期費用が他の2つの方法よりもかかり、カートリッジにも寿命があります。
専用の浄水器で作るメリットとデメリット
- 初期費用が結構かかる
- カートリッジを定期的に替える必要がある
- シリカ含有量は市販のシリカ水より少ない
- 商品によっては初期設定がわかりにくい
- シリカ水を簡単に作れる
- かかる時間も短い
- 水道水からミネラルウォーターに近い水を作れる
専用の浄水器で作る方法は手軽さや時間の短さというメリットもありますが、費用が他の方法よりもかかることやカートリッジの交換というデメリットもあります。
いいところどりのように見えて悪いところも多い方法なのであまりおすすめしません。専用の浄水器を買うよりはシリカ水の出るウォーターサーバーをレンタルするほうがおすすめです。
シリカ水の自作はメリットもあるけど、デメリットも少なくない
シリカ水の自作はコストを抑えるメリットはありますが、シリカ含有量が少なかったり、作る方法によってはその分時間や手間がかかったりとデメリットも少なくありません。
強いて言うならば、水に石を浸けることに抵抗がなく、できるだけ安くシリカ水を毎日飲みたいという人が「麦飯石で作る方法」を使うといいでしょう。
それ以外の場合は、素直にシリカ水を購入したほうがいいです。シリカ水を定期購入するなら割引もある「のむシリカ」がおすすめ。